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先日購入したLP - 2008年
1960年代終盤のブラジルで流行したピラントラジェン物の中でも、一際異彩を放っているのが本作『ピラントロクラシア(PILANTROCRACIA)』でしょう。1969年に録音された作品で、オリジナルのレーベルはequipe。 オス・ピラントロクラタス(Os Pilantrocratas)はおそらくこの作品のために組まれたグループだと思います。でもメンバーはなかなか凄い。この覆面グループを指揮するのは名サックス奏者、パウロ・モウラ(Paulo Moura)。そして、アレンジ/ピアノ/オルガンを担当しているのは、ミナス・シーンを代表するアレンジャー/鍵盤奏者、ヴァギネル・チゾ(Wagner Tiso)とのこと。 いかにもピラントラジェンっぽいサイケで猥雑なジャケットですが、中身は一味違います。というのも、多くのピラントラジェン物が、歌物/コーラス主体のポップなソフトロック・サウンドであるのに対して、こちらはインスト主体のジャズボッサ・サウンド。優雅なサックスと軽やかなピアノが心地良いジャジーなインスト・ピラントラジェン作品です。 PILANTROCRACIA / Os Pilantrocratas -円 (輸入盤・中古LP/-)オープニングらしい雰囲気のA-1は、笑い声&会話からスタートし、途中で手拍子も入るスローナンバー。A-2は掛け声から始まる賑やかな楽曲で、ヴァギネル・チゾのピアノがとても印象的。 A-3は一転してテンポのいいストレートなインスト・ジャズボッサですが、次のA-4冒頭ではいかにもピラントラジェンっぽい女性の声が挿入されたり、途中で拍手喝采が入ったり、遊んでます。 でも、A-5では再びクールなジャズボッサに。A-6は男性の語りと女性たちの笑い声から始まりますが、演奏はジャジーに仕上がってます。 B-1もジャジーなインスト曲からスタート。B-2では途中からコーラスが登場し、アルバムのテンションを徐々に上げていくかのよう。B-3、B-4もジャズボッサ。 B-5は穏やかなサックスから始まり、途中から流れるようにしっとりとしたコーラス曲へ。ラストは爽やかな男性ヴォーカル曲「Rosa」。全体としては、笑い声や歓声を交えつつ、インストのジャズボッサが繰り広げられていくクールな大人向けのピラントラジェンといった感じでしょうか。収録曲は以下の通り。
A 1. LA CUMPARSITA 2. EL RELICARIO 3. O MANDRAKE 4. TEREZINHA DE JESUS 5. LA MENTIRA 6. TUDO AZUL B 1. CHIRIBIRIBIN 2. BARRIL DE CHOPP 3. CORRENTEZA 4. O EBRIO 5. MEIA VOLTA 6. ROSA
本作も、僕が持っているのは英国whatmusicリイシューの再発LP。CDは輸入盤・国内盤が両方出ているみたいです。CDショップで見かけたことはありませんが、近年の発売ですので、探せばまだあるかもしれません。 テーマ:ジャズ・サンバ - ジャンル:音楽
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