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DO THE BOSSA NOVA WITH HERBIE MANN / Herbie Mann

先日購入したLP - 2007年


USジャズの人気フルート奏者ハービー・マンはいち早くボサノヴァへ傾倒した人物の一人。1960年代前半のUSジャズ界では、彼以外にも、スタン・ゲッツやチャーリー・バード、ポール・ウィンター、バド・シャンクら、多くのジャズミュージシャンが、著名なボサノヴァアルバムをリリースしています。ハービー・マン自身も色々なアルバムでボサノヴァナンバーを取り上げていますが、本作『DO THE BOSSA NOVA』はそれらの中でも初期にあたる1962年にブラジル本国で録音されたアルバム。
アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)やバーデン・パウエル(Baden Powell)、ボサ・トレス(Bossa Tres)、セルジオ・メンデス(Sergio Mendes)、ペドロ・パウロ(Pedro Paulo)、パウロ・モウラ(Paulo Moura)、ドゥルヴァル・フェレイラ(Durval Ferreira)、オターヴィオ・バイリー(Otavio Bailly Jr.)、ドン・ウン・ホマン(Dom Um Romao)らが参加した一連のセッションは、1962年10月にリオデジャネイロで行われたようです。ブラジル音楽と相性がいいフルートの音色と、本場ブラジルのミュージシャンたちによるボサノヴァリズムが融合して生まれた素晴らしい作品。



DO THE BOSSA NOVA WITH HERBIE MANN / Herbie Mann
-円 (輸入盤・中古LP/-)

クレジットによると、上でご紹介したメンバーが一堂に会したわけではなく、いくつかのセッションに分かれて、それぞれハービー・マンと録音を行ったということでしょうか。
バーデン・パウエルのバッキングに、ハービーマンのフルートが美しいメロディを奏でるA-1「DEVE SER AMOR」から、アルバムはスタート。B-3「Consolacao」も同じセッションだと思われますが、こちらはハービー・マンが抑え気味で、バーデン・パウエルのボッサギターをじっくり聴くことができます。
A-2「MENINA FEIA」は、ハービー・マンとセルメン・コンボ(ペドロ・パウロ、パウロ・モウラ、ドゥルヴァル・フェレイラ、オターヴィオ・バイリー、ドン・ウン・ホマン)との共演で、熱いジャズボッサが繰り広げられます。B-2では同じメンバーでジャズスタンダード「ブルース・ウォーク」も。ちなみに、このセルメン・コンボは、後にキャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley)の『CANNONBALL'S BOSSA NOVA』(1963年)でバックを務めたメンバーと同じです。
A-3はジョビン作「AMOUR EM PAZ」を、ジョビンのピアノ/アレンジで。もう一曲、B面の冒頭もジョビンとハービー・マンのコンビですが、特筆すべきはジョビン自身が歌うB-1「ワン・ノート・サンバ」のほうかもしれません。ジョビンの歌声がとても魅力的です。
A面ラストのA-4「あなたと私」は、様々なタイプの名演が詰まった本作の中でも一際輝きを放つグルーヴィー・チューン。クレジットに“Herbie Mann palys with the trio of pianist Luiz Carlos Vinhas”とありますので、ルイス・カルロス・ヴィーニャス、セバスチャン・ネト(Sebastian Neto)、エヂソン・マチャード(Edison Machado)の第一期ボサ・トレスかと思われます。ボサノヴァのリズムに乗って吹きまくるハービー・マンのテンションも凄いですが、彼に負けじとピアノソロで見事なパフォーマンスを披露しているヴィーニャスの演奏も圧巻。
B面は、前述の通り、ジョビン、セルメンコンボ、バーデンと続きます。そしてエンディングを飾るのは、フルートと“17の打楽器(17-piece percussion group)”が織り成す賑やかなハービー・マンのオリジナルナンバー「Bossa Velha」。バックのグループは“Zezinho e sua Escola de Samba”とのこと。リオのカーニヴァルを髣髴とさせる明るいサンバ曲です。収録曲は以下の通り。


A
1. DEVE SER AMOR
2. MENINA FEIA
3. AMOUR EM PAZ
4. VOCE E EU

B
1. ONE NOTE SAMBA
2. BLUES WALK
3. CONSOLACAO
4. BOSSA VELHA


バーデンのギターやヴィーニャスのピアノ、ジョビンの歌などなど、初期のボサノヴァ〜ジャズボッサの美味しいところが詰まった好盤だと思います。LPなら比較的安価で入手可能かと。僕のLPは裏ジャケに1966年とクレジットされているUS盤。CDのほうは、他のアルバムがカップリングされたお買い得な輸入盤が発売されてます。ジャズファンにもボサノヴァファンにもオススメ。


テーマ:ジャズ・サンバ - ジャンル:音楽


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