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SAMBA VIOLA E EU / Heloisa Raso Con Sebastiao Tapajos

先日購入したCD - 2008年

前回に続いて、ブラジル人ギタリストが他国の女性ヴォーカルとコンビを組んで制作したブラジリアン・アルバムをご紹介します。『SAMBA VIOLA E EU』は名ヴィオラオン奏者セバスチャン・タパジョスが、アルゼンチンの歌姫エロイーザ・ラッソをフューチャーした作品。
セバスチャン・タパジョスはブラジル国内だけでなく、TROVAやArgentina Producciones Fonograficasといったアルゼンチンのレーベルにも多くの音源を残しています。本作はおそらく、1975年5月と1976年8月にブエノスアイレスで録音され、1978年にArgentina Producciones Fonograficasからリリースされたもの。タパジョスが奏でる流麗なアコースティック・ギターの音色に、エロイーザ・ラッソの可憐なヴォーカルが映えるアルゼンチン・ボッサの好盤。



SAMBA VIOLA E EU / Heloisa Raso Con Sebastiao Tapajos
-円 (輸入盤・新品CD/-)

アルゼンチン物ということもあり、曲名はスペイン語表記ですが、内容はシンプルなボサノヴァ。楽曲は、ジョビンの4曲目とカルロス・リラの5曲目を除き、全てがタパジョスの自作曲になっています。
まずはカヴァー曲から。ドン・ウン・ロマンのグルーヴィーな「Pra Que Chorar」やG/9グループのメロウな「Este Seu Olhar」が人気の4曲目は、タパジョスとエロイーザが歌うしっとりとしたバラード調デュエット。続く5曲目「Lobo Bobo」は、エロイーザのソロ・ヴォーカルとタパジョスのガット・ギターが織り成す軽やかなボッサ・ナンバー。いずれも素晴らしいカヴァーです。
一方のオリジナルですが、表題曲「Samba, Viola E Eu」は、独RCAからリリースされた『GUITARRA FANTASTICA』(1976年録音)にも収録されていたナンバーで、あちらでもエロイーザ・ラッソがこの曲のみ参加していました。今作はそのバージョン違い。こちらはタパジョスのヴォーカルからスタートするデュエット・バージョン。
そのほかにも、フルートが印象的なオープニング曲、優しいメロディのエンディング曲、美しいヴィオラオンの音色から始まる2曲目や8曲目などなど、ギター好きも女性ヴォーカル好きも楽しめる良曲揃いのボサノヴァ・アルバム。収録曲は以下の通りです。

1. Sonreir Para No Llorar (Sorrir Pra Nao Chorar)
2. Vicio
3. Mi Guitarra (Minha Viola)
4. Esa Tu Mirada / Solamente En Tus Brazos (Esse Seu Olhar / So Em Teus Bracos)
5. Lobo Bobo
6. Carta Abierta (Carta Aberta)
7. Samba, Guitarra Y Yo (Samba, Viola E Eu)
8. Buen Dia, Dia (Bom Dia, Dia)
9. Amor Aereo
10. Me Acurruco (Aconchego)
11. Mujer De Verdad (Mulher De Verdade)
12. Vine Para Quedarme (Vim Pra Ficar)

EDICIONES RAYUELAというレーベルが復刻したCDをユニオンで購入。カタログがないので詳細は分かりませんが、カタログナンバー092と書かれています。他も気になるところです。こういった作品はCD化されないとなかなか出会えないと思いますので、嬉しいリイシュー。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

CATERINA VALENTE & LUIZ BONFA / Caterina Valente e Luiz Bonfa

先日購入したCD - 2008年

“歌う通訳”と呼ばれた人気歌手カテリーナ・ヴァレンテと「黒いオルフェ」の作曲者ルイス・ボンファとの共演盤『Caterina Valente e Luiz Bonfa Com Addy Flor e Sua Orquestra』。カテリーナ・ヴァレンテは、1950年代末から活躍していたポップス/ジャズシンガーで、当時、欧州を中心に、米国やこの日本でもなかなか人気があったようです。なぜ“歌う通訳”と呼ばれていたかというと、彼女が色々なジャンルの音楽(ポップス、ジャズ、ボサノヴァ、シャンソン、カンツォーネ…)を色々な国の言語(英語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語、さらには日本語も…)で歌っていたから。元々、父親はスペイン人、母親はイタリア人で、フランスのパリに生まれ、ドイツでスターになったというコスモポリタンなのだとか。本作はそんな彼女が、ルイスボンファのボサノヴァをポルトガル語で歌ったアルバム。



CATERINA VALENTE & LUIZ BONFA / Caterina Valente e Luiz Bonfa
-円 (国内盤・中古CD/-)

本作はタイトルの通り、ブラジルのギタリスト/作曲家ルイス・ボンファがギターで参加&楽曲も全て彼の自作曲。ということで、7曲目の「MENINA FLOR」や12曲目の「SAMBA DE DUAS NOTAS」など、親しみやすいナンバーばかりが並んでいます。
なかでも特に印象的なのは、素晴らしいイントロから始まる軽やかなボッサナンバーの5曲目「INDIFERENCA」と、高揚感溢れるラララ・コーラスの8曲目「REVERSO」の2つ。とはいえ他の曲も、どれも仄々としていて良曲揃い。アルバム全体としては、ヴァレンテのヴォーカルとボンファのギターをメインに、曲によってコーラスが入ったりストリングスが入ったり、といった感じ。どこで切りとっても、ヴァレンテのソフトな歌声&歯切れのいい歌い方に、ボンファらしいギターの音色&優しいメロディが上手く絡み合った心地良い演奏を聴くことができるアルバムです。収録曲は以下の通り。

1. MANIA DE MARIA
2. SORRINDO
3. SE EU PUDESSE VOLTAR
4. VEM SO
5. INDIFERENCA
6. MELANCOLIA
7. MENINA FLOR
8. REVERSO
9. SAUDADE VEM CORRENDO
10. CANTIGA DA VIDA
11. TEU OLHAR TRISTE
12. SAMBA DE DUAS NOTAS

こちらは、おそらくブラジルのAMAZON RECORDSがリイシューしたCDを、日本のヴィヴィド・サウンド・コーポレーション(VIVID SOUND CORPORATION)というレーベルが国内盤CD化したもの。帯や日本語解説は付いてますが、ジャケットなどはそのままでしょう。ルイス・カルロス・ヴィーニャスの名ライブ録音『ノー・フラッグ(NO FLAG / Luis Carlos Vinhas)』やジョンゴ・トリオの『JONGO TRIO』と同じ「BRASILIAN IMPRESSION SERIES(ブラジリアン・インプレッション・シリーズ)」。どれもコピーコントロールCDと表記されていますが、パソコンへ落とすことは可能でした。ちなみに、本作だけはあまり生産していなかったのか、よく売れたのか、現在はどうやら廃盤みたいですね。安めの中古を見つけたら買っておいたほうがいいと思います。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

OF SMILES AND TEARS / Christiane Legrand

先日購入したLP - 2008年


ミシェル・ルグラン(Michel Legrand)のお姉さん、クリスチャンヌ・ルグランが1972年にリリースしたフレンチボッサ作品『オブ・スマイルズ・アンド・ティアーズ』。この人はブルー・スターズ(Blue Stars)やレ・ドゥブル・シス(Les Double Six)、スウィングル・シスターズ(Swingle Sisters)といった主にジャズ方面のコーラス・グループで活躍していた人。ミシェル・ルグランの『ロシュフォールの恋人たち(LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT / O.S.T.)』や『シェルブールの雨傘(LES PARAPLUIES DE CHERBOURG)』の音楽にも参加していたそうです。
本作は、そんな彼女がブラジリアン・スタンダードをフランス語でカヴァーしたアルバム。アップテンポなノヴェラの人気ナンバーや、ミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)のスローバラードを、フランス人らしい解釈で情感豊かに歌い上げています。なお、バックにはブラジル方面からミュージシャンが加わっているようで、前回ご紹介した『BRASILIAN SOUND / Les Masques』に参加しているトリオ・カマラ(Trio Camara)のピアニスト、フェルナンド・マルチンス(Fernando Martins)もその一人。



OF SMILES AND TEARS / Christiane Legrand
-円 (国内盤・中古LP/-)

全曲がカヴァーですが、一番多く取り上げられているのは、ジョビンでもバーデン・パウエルでもなく、“ブラジルの声”ことミルトン・ナシメントの楽曲。歌い手として活動してきたクリスチャンヌ・ルグランに最も強い印象を残したブラジリアン・サウンドはミルトンだったということでしょうか。
数は全11曲中半分以上の6曲に及び、A-4、A-5、B-2、B-4、B-6はいずれもミナス的な曲調のスローナンバーです。B-5「カタヴェント」のみ、お馴染みの軽やかなスキャット・チューン。
一方、ミルトンの曲以外は、まずオープニングのボッサワルツがジョビン作。A-2はカルロスリラの名曲「あなたと私」。B-3でバーデンのアップテンポな定番ナンバー「オサーニャの歌」。
さらに、人気ノヴェラ『O Cafona』から「オ・カフォーナ」&「シャーリー・セクシー」。キュート&コミカルな好カヴァー。といった感じで、全体としては比較的バランスの取れた感じの選曲に。どの曲も自然な歌いぶりで、フレンチ・フレイヴァー溢れる仕上がりになってます。ボッサ・カヴァーのお手本のような作品です。収録曲は以下の通り。


A
1. Rome (Children's Games)
2. Avec Des Je Avec Des Ja (Voce e Eu)
3. Cent Mille Poissons Dans Ton Filet (O Cafona)
4. La Riziere (Cancao Do Sal)
5. Ta Maison N'est Plus La Mienne (Travessia)

B
1. Hlm et Cine Roman (Shirley Sex)
2. Maria Endormie (Maria Minha Fe)
3. Vai (Canto De Ossanha)
4. Deux Cmarades (Morro Velho)
5. Catavento
6. Tant De Gens (Outubro)


こちらは近年再発の国内盤LPで購入。千数百円だったでしょうか。結構よく見かけます。なお、国内盤CDも、ジャンヌ・モローの『JEANNE CHANTE JEANNE / Jeanne Moreau』なんかと同じ『Suburbia Favourite Shop』シリーズから出ているようです。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

BRASILIAN SOUND / Les Masques

先日購入したLP - 2007年


フランスの謎の覆面グループ、レ・マスク(Les Masques)が1969年に仏CBSからリリースしたフレンチ・ブラジリアンの傑作『BRASILIAN SOUND』。言わずと知れた人気盤ですので説明不要かもしれませんが、紹介し忘れていたのでこの機会に。
ジャック・タチの映画のサントラなどを手掛けていたフランシス・ルマルク(Francis Lemarque)というプロデューサーが、国内のジャズ方面からメンバーを集め、バックにブラジルのトリオ・カマラ(Trio Camara)を配して制作したブラジリアン・アルバム。当時のヨーロピアン・ジャズやフレンチ・ロックをベースに、サンバやボサノヴァの要素を貪欲に取り入れた内容になっています。
とまあ、ここまでだと、米国を始め、他の国でも似たようなことが行われていたわけですが、本作は全曲がオリジナル曲&フランス語なので、よりローカルで味わい深い作品に。また、本場ブラジルから加わっているトリオ・カマラのジャズボッサそのままの伴奏も、随所に絶妙なスパイスを加えています。



BRASILIAN SOUND / Les Masques
-円 (輸入盤・中古LP/-)

基本は混声コーラスをフューチャーしたソフトロック・サウンド。A面はノリのいいフレンチ・ロックがメインで、B面はボサノヴァを意識した曲調のナンバーが多くなってます。いずれも多彩かつオリジナリティに満ちていて、非常に聴き応えのある作品です。
オープニングナンバーは明るく賑やかなコーラス・サンバ。続くA-2も、疾走感溢れるお洒落でグルーヴィーなナンバー。こちらはシングルカットされた人気曲です。ジャズボッサなピアノも◎ この曲に限らず、特にA面は『Le Trio Camara』で聴かれるようなトリオ・カマラによるテンションの高い伴奏を聴けます。
A-3は一転して、口笛が可愛らしいメロウなヨーロピアン・コーラス・ボッサ。A-4は再びハイテンションなフレンチ・ロックです。幸福感に満ちたA-5は、時代の空気を象徴するかのようなソフトロック・サウンド。そして、男女ヴォーカルの掛け合いが楽しいA-6でA面は終わり。
B-1こそA-6に近い感じのナンバーですが、全体的にB面はマイナー調&ミドルテンポで抑え気味。B-2はフレンチ・ロック+コーラス・ボッサ。B-3も似た雰囲気。優しいピアノの音色からスタートするB-4は、切ないメロディの混声コーラスナンバー。そして、エンディングを飾るB-5は、甘めのメロディ&コーラスにフルートをフューチャーした可愛らしい曲。B面はいずれもボサノバ色が濃くなっています。収録曲は以下の通り。


A
1. ECHO
2. IL FAUT TENIR
3. UN REGARD...UN SOURIRE...
4. ENFER
5. BAL CHEZ LE BARON
6. LA GROSSE BOSSE A CASANOVA

B
1. MAIS UN JOUR...
2. INITIATION
3. DIS-NOUS QUEL EST LE CHEMIN
4. L'OISEAU
5. LES FILLES ET LES GARCONS


こちらもフランスのPulp Flavor/Dare-Dareレーベルがリイシューした再発盤LPを購入しました。CD化もされていますが、おそらく廃盤。とはいえ、中古CDなら千五百円弱でよく見かけます。もう少し安いかも。中古LPのほうはリイシュー盤なら千円以下でしょう。僕も正確な金額は忘れましたが、千円くらいで買ったと思います。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

CHORUS / Janko Nilovic

先日購入したLP - 2007年


ジャンコ・ニロヴィック(Janko Nilovic)は、1960年代後半から70年代にかけてフレンチ・ライブリー界で活躍した大物コンポーザー/ピアニスト。読み方はジャンコなのかヤンコなのか、ニロヴィックなのかニロヴィッチなのか分かりませんが、出身はその名前の通り、旧ユーゴスラビアとのこと。
ライブラリーとはいわゆるテレビ局の音源で、今回ご紹介する『CHORUS』は彼がフランスのライブラリーレーベル“Montparnasse 2000”から1974年にリリースしたアルバム。彼の作品はまだ数枚しか聴いていませんが、ジャズやファンク、ソウル、ロックの中に、ボッサやサンバなどの様々なラテンのリズムも混在するボーダーレス・ミュージックという印象。本作はタイトル通り、全編にスキャット&コーラスが詰まったアルバムになってます。



CHORUS / Janko Nilovic
-円 (輸入盤・中古LP/-)

オープニングは、軽やかさと壮大さが入り混じった不思議な魅力を放つコーラスナンバー。A-2では仄かに哀愁が漂います。続くA-3はフレンチ・テイストのファンキー・ナンバー。
A-4は男女スキャット・デュエットが心地良いボッサ・ブーガルー。ほかの編集盤では「Bossa Boogaloo」というタイトルで収録されていた気がします。A-5は叫び声スキャットが印象的な哀愁系。A-6は指笛?や目覚まし時計?が楽しいコミカルなナンバー。
B面はゴスペル調コーラスのクリスマス曲からスタートし、次のB-2が最高のコーラス・サンバ。賑やかなヨーロッパ風サンバ・チューンで、タイトルも最高。B-3は再び哀愁系。アコースティックなギターと可憐な女性ヴォーカルが響きます。
B-4はエキゾチック&コミカルな感じでしょうか。B-5はA-1などと同系統のコーラス・ナンバー。B-6はエンディングということで、スキャットのメインヴォーカルがメロディを奏でます。しっとりと落ち着いた感じの雰囲気でアルバムは幕引き。タイトルも「ダウン・ダウン」。
とまあ、色々なタイプの楽曲がミックスされていますが、とにかく共通しているのはポップであること。70年代に存在した数多くの音楽スタイルやリズムを、洗練された“ポップな音”に昇華する、というのが、彼の持ち味だったのでしょう。そのセンスの良さが、いま聴いても新鮮に響く所以ではないかと。90年代のモンド/ラウンジ・ブームで再評価された人らしいですが、彼の音楽に一番似合う形容は、ポップだと思います。収録曲は以下の通りです。


A
1. MORNINGS
2. CHORUS
3. THE THIRD POWER
4. ONE TOGETHER
5. LLION
6. BOOM BANG

B
1. CHRISTMAS ROSES
2. HOMMAGE A PELE
3. VOX HUMANA
4. MRS. BROWN
5. MAGICAL WORLD
6. DOWN DOWN


これは去年、フランスのPulp Flavor/Dare-Dareレーベルが2001年にリイシューした再発盤LPで購入。CD化もされているはずです。彼のアルバムはまだ聴いていないものが沢山あるので、また他のを見つけたら買ってみようと思います。Dare-Dareから結構出ているようですね。


テーマ:ワールド・ミュージック - ジャンル:音楽

ANNA / O.S.T.

先日購入したLP - 2008年


1967年にフランスで放送されたテレビ映画『アンナ(ANNA)』のサウンドトラック。映画にはアンナ・カリーナ(Anna Karina)、ジャン=クロード・ブリアリ(Jean-Claude Brialy)、セルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)らが出演し、音楽は作曲がゲンスブールで、編曲をミシェル・コロンビエが担当。映画自体は未見ですが、ジャケットに“コメディ・ミュージカル”とあります。サントラを聴いてみると、まあ、確かに。
音楽はスローで軽めなフレンチ・ロック。今まで僕がイメージしていたヨーロッパ映画のサントラと少し違い、どちらかというとブラジルのノヴェラのサントラに近い印象。台詞が入ったり、ちょっとした会話があったり、ヒロインが歌を披露したり、波の音が入ったりと、本当に楽しいフレンチ・ロック・アルバム。この手のジャンルはこれまであまり聴いてこなかったんで、とても新鮮です。こういうサウンドの作品が“モンド”と形容されるんでしょうか。



ANNA / O.S.T.
-円 (国内盤・中古LP/-)

下の曲目のところにも書きましたが、音楽はオーケストラによるインストが2曲で、ほかはアンナ・カリーナ、ジャン=クロード・ブリアリ、セルジュ・ゲンスブールが、ソロを含めた色々な組み合わせで歌っています。
インストのA-1からアンナ・カリーナのソロA-2へと続くオープニングナンバー「太陽の真下で」がおそらく主題歌。途中でカモメの鳴き声や波の音も挿入されます。特にA-2は彼女の魅力が詰まったアルバム随一のナンバーでしょう。
ヌーヴェルヴァーグ時代のゴダール映画に数多く出演したアンナ・カリーナは、代表作『気狂いピエロ』でも、映画の序盤と真ん中あたりでキュートな歌を披露していました。このサントラでも、A-2のほか、A-8「いつものように」、B-3「ローラー・ガール」、B-5「ピストル・ジョー」で奔放な歌声を聴かせてくれています。
B-5はタイトル通り、ピストルが登場する愉快な楽曲。ドッカンドッカンいって面白いです。アンナ・カリーナも笑いながら低めの声で歌ってます。次のB-6も「ピストル・ジョー」の続きでしょうか。みんなで歌って、ピストルも入って、何か運動会みたいになってます。
アルバム全体としてはフレンチ・ロックなんですが、ロックといっても、やはりフランス。上品な不良ですね。コミカルでお洒落なサントラ作品です。収録曲は以下の通り。


A
1. Sous Le Soleil Exactement (Orchestre)
2. Sous Le Soleil Exactement (Anna Karina)
3. C'est La Cristallisation Comme Dit Stendhal (Serge Gainsbourg - Jean-Clau Brialy
4. Pas Mal Pas Mal Du Tout (Serge Gainsbourg - Jean-Claude Brialy)
5. J'etais Fait Pour Les Sympathies (Jean-Claude Brialy)
6. Photographes Et Religieuses (Orchestre)
7. Rien Rien J'disais Ca Comme Ca (Serge Gainsbourg - Anna Karina)
8. Un Jour Comme Un Autre (Anna Karina)
9. Boomerang (Jean-Claude Brialy)

B
1. Un Poisson Violent, C'est Ca L'amour (Serge Gainsbourg - Jean-Claude Brialy)
2. De Plus En Plus, De Moins En Moins (Jean-Claude Brialy - Anna Karina)
3. Roller Girl (Anna Karina)
4. Ne Dis Rien (Jean-Claude Brialy - Anna Karina)
5. Pistolet Jo (Anna Karina)
6. G.I. Jo (Jean-Claude Brialy - Anna Karina)
7. Je N'avais Qu'un Seul Mot A Lui Dire (Jean-Claude Brialy - Anna Karina)


これは国内盤の再発LPで購入。確か2千円弱。日本語ライナー付き。CDでも国内盤で近年発売されているようです。以前にご紹介したミシェル・ルグランの『ロシュフォールの恋人たち(LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT / O.S.T.)』と同じ“Suburbia Favourite Shop”シリーズのフレンチ・シネマ編から。なかなかオススメです。


テーマ:映画音楽 - ジャンル:音楽