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JEANNE CHANTE JEANNE / Jeanne Moreau

先日購入したCD - 2008年


フランスの女優ジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau)がボサノヴァやシャンソンを歌った人気作『JEANNE CHANTE JEANNE』。彼女は、マイルス・デイヴィスの演奏で知られる「死刑台のエレベーター」(1957年)やアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの「危険な関係」(1959年)、フランソワ・トリュフォーの傑作「突然炎のごとく」(1961年)などに出演したヌーヴェル・ヴァーグを代表する大物女優の一人。
個人的にとりわけ思い出深いのは、最後に挙げたトリュフォー監督作品。ドロドロのストーリーと瑞々しい映像は非常に印象的というか、衝撃的でした。つい先日、久々に見直してみましたが、カトリーヌ(ジャンヌ・モロー)が口ひげを書いて橋の上を走り抜けるコミカルでキュートなシーンとか、4人でテーブルを囲んで順番に馬鹿な顔をする微笑ましいシーンとか、重いストーリーとは裏腹に、楽しげな映像が溢れていて、あらためて見入ってしまいました。
この映画の中でもジャンヌ・モローは(場面的には相当シビアな状況ですが…)、「つむじ風(Le tourbillion de la vie)」でとても可愛らしい歌声を披露しています。
さて、話は逸れましたが、本作では『ジャンヌ・シャント・ジャンヌ(ジャンヌ、ジャンヌを歌う)』というタイトルの通り、歌うだけでなく、作詞も彼女がしているみたいです。アルバムのリリースは、1965年?か1970年?。帯には「1965年作品」とあり、ライナーには「70年リリース」と書いてあります…。録音・制作されたのが1965年で、リリースが1970年、ということでしょうか??



JEANNE CHANTE JEANNE / Jeanne Moreau
1,800円→1,709円 (国内盤・新品CD/Amazon.co.jp)

曲を書いているのはジャック・ダタンとアントワーヌ・デュアメル。前者は多くのアーティストへ曲を提供した人、後者はヌーヴェル・ヴァーグの映画音楽を数多く手掛けた作曲家とのこと。全体的には、ボサノヴァやシャンソンがほど良く融合した温かい雰囲気のフレンチ・アルバムになってます。
ヴィブラフォンから始まるオープニング曲は、速いテンポの可愛らしいナンバー。2曲目は昼下がりの子守唄といった感じ。そして3曲目はアルバムのハイライト。フルート、ギター、ヴィブラフォンが心地良いハーモニーを奏でる極上のフレンチボッサ。
5曲目も3曲目と似た感じの軽やかなボサノヴァで、10曲目はキュートなヨーロッパ風サンバ。ブラジリアンな曲はこの辺でしょうか。とっても明るい7曲目は、フレンチ・フレイヴァー溢れるナンバー。やっぱりメインはフレンチです。あと、意外にも、明るいナンバーばかりではなく、ダークな感じの曲も結構あったりします。胸を締め付けられるような切ないメロディの8曲目、ヴィブラフォンやフルートが奇妙な旋律を奏でる9曲目&11曲目などなど。
メロディは明るいものから暗いものまで色々。ボサノヴァあり、サンバあり、シャンソンあり、ジャズっぽい曲もあり。楽器もヴィブラフォン、フルート、ギター、サックス、ピアノ、クラリネット、コントラバスなどが次々と登場します。そういう意味では、表情豊かで自由奔放な作品です。収録曲は以下の通り。


1. LA CELEBRITE - LA PUBLICITE
2. L'ENFANT QUE J'ETAIS
3. LES VOYAGES
4. QUELLE MERVEILLE TON COEUR
5. JUSTE UN FIL DE SOIE
6. NOTRE ILE,TON ILE,MON ILE
7. LES PETITS RUISSEAUX FONT LES GRANDES RIVIERES (ETMOI JE FAIS L'AMOUR)
8. ERRANTE DU COEUR
9. JE SUIS A PRENDRE OU A LAISSER
10. QUELLE HISTOIRE
11. ON DIT QUE JE NE SUIS PAS SAGE
12. LE VRAI SCANDALE C'EST LA MORT


これは近年発売の国内盤CDで買いました。レコードで欲しいところですが、、、CDは解説がかなり充実していたのでその点は満足してます。『Suburbia Favourite Shop』というシリーズで、他にもフランス、イギリス、北欧の女性ヴォーカル物がラインナップされていました。いずれも良盤ばかりです。


テーマ:シャンソン - ジャンル:音楽

ISABELLE AUBRET / Isabelle Aubret

先日購入したLP - 2008年


最近ヨーロッパの女性ヴォーカル物を聴くことが増えてます。こちらはフランスの有名なシャンソン歌手イザベル・オーブレが1971年にDISQUES meysレーベルからリリースしたブラジリアン・アルバム『ISABELLE AUBRET』。
映画音楽で知られるピアニスト/アレンジャー、アラン・ゴラゲール(ALAIN GORAGUER)がアレンジを手掛けています。この人はセルジュ・ゲンズブール(Serge Gainsbourg)やフランス・ギャル(France Gall)のアレンジも担当しているらしいです。彼のピアノとイザベル・オーブレのヴォーカルが奏でる甘美なフレンチ・ボッサ作品に仕上がっています。


イザベル・オーブレ
ISABELLE AUBRET / Isabelle Aubret
1,050円 (輸入盤・中古LP/ディスクユニオンお茶の水CLUB MUSIC SHOP)

A面はボサノヴァ・スタンダードのフレンチカヴァーです。優しいヴォーカルに、穏やかなパーカッションや流麗なピアノが絡んでいく上品なフレンチボッサ。基本はミドルテンポ〜ややスロー気味な感じの落ち着いた展開になってます。
A-1「Casa Forte」は、エドゥ・ロボの人気ナンバー。A-2「Adieu Tristesse」はジョビン作の「A FELICIDADE」です。 A-3はフランス語でちょっと分かりづらいですが、ジョルジベンの「MAS QUE NADA」。A-4はルイス・ボンファの「黒いオルフェ」。A-5はエドゥ・ロボ作「Arrastao」のフランス語ヴァージョン。
一方、B面のほうはブラジルから離れ、おそらく全てフランスの曲。B-1、2、3はいずれもしっとりとした感じのフレンチポップ。B-4のみ、アレンジャーのローラン・ヴァンサン(Roland Vincent)が参加していて、曲も彼の自作曲でしょうか。ラストのB-5はちょっとエキゾチックというか、スパニッシュな雰囲気が漂うナンバー。収録曲は以下の通りです。


A
1. Casa Forte
2. Adieu Tristesse
3. La Ville Est La
4. La Chanson D'orphee
5. Pour Nous

B
1. Les Enfants
2. Aimer a Perdre La Raison
3. Des Jardins Melancoliques
4. Parce Que
5. Les Derniers Tziganes


うちにあるのはL'AROME PRODUCTIONSが2001年にリイシューした再発盤LPです。L'AROME PRODUCTIONSは、Vincent Gemignaniの『Modern Pop Percussion』などもリイシューしているフランスのレーベル。CDでは、本作もヴィンセント・ジェミニアーニも、国内盤がVIVID SOUND(ヴィヴィド・サウンド)から発売されているようです。


テーマ:シャンソン - ジャンル:音楽

ISTITUTO ITALO-LATINO AMERICANO/ROMA / Aldemaro Romero

先日購入したLP - 2008年


ベネズエラ出身の音楽家、アルデマーロ・ロメロ(Aldemaro Romero)のイタリア録音盤『ISTITUTO ITALO-LATINO AMERICANO/ROMA』。彼は1950年代後半から活躍し、1970年代に多くの作品を残しました。本作の録音年は不明ですが、こちらも70年代あたりでしょうか。
英語&米国録音の人気盤『ALDEMARO ROMERO AND HIS ONDA NUEVA』やチャーリー・バードとの共演盤『ONDA NUEVA (THE NEW WAVE)』、スペイン語&スペイン録音の『TOMA LO QUE TE OFRECI』、さらには近年VAMPISOULからリイシューされたメキシコ録音盤『LA ONDA NUEVA EN MEXICO / Monna Bell y Aldemaro Romero』などなど、彼は世界の色々な言葉&色々な国で多くの作品を録音&リリースしてきました。こちらの作品は全編がイタリア語&イタリア録音という、ちょっとした異色作で、長らく未発表だった幻の音源とのこと。



ISTITUTO ITALO-LATINO AMERICANO/ROMA / Aldemaro Romero
-円 (輸入盤・中古LP/-)

同じく近年発掘されたイタリア録音盤で『EN EL MUNDO』という作品もありますが、本作のサウンドや雰囲気はあちらよりもオーソドックスな印象。よりアルデマーロ・ロメロな感じ。選曲もお馴染みのナンバーが大半を占めています。
A-1とA-5以外は全てがロメロのオリジナル楽曲です。曲名をイタリア語に変えているものもあるようですが、彼のアルバムを聴いたことのある人にとっては、親しみのあるメロディばかり。珍しい点といえば、A-2の冒頭で使われているシタールらしき音がやや異彩を放っているくらいでしょうか。手拍子から始まる軽快なコーラスナンバーA-6「EL GAVILAN」は、そのままの曲名で他のアルバムにも収録されている人気ナンバーですし、A-3やB-6などの流麗なピアノ&コーラスアレンジはいつもながら素晴らしいです。
何かのライナーに「アルゼンチンにはタンゴ、ブラジルにはサンバとボサノヴァ、キューバにはルンバのリズムがあるが、それらにヴェネズエラのオンダ・ヌエヴァを加えなければ…」みたいなことが書かれていましたが、彼の生み出す三拍子のリズム&ソフトロック調のコーラスサウンドを一度聴くと、その文句に納得します。本作は“オンダ・ヌエヴァ(Onda Nueva)”と呼ばれる彼独特のリズム/メロディ/音楽を存分に満喫できる一枚です。収録曲は以下の通り。


A
1. ESE MAR ES MIO
2. IRENE
3. TONTA GAFA Y BOBA
4. TU Y YO
5. BUENOS DESEOS
6. EL GAVILAN

B
1. D’IMPROVVISO
2. CIO CHE CONTA
3. COSI SEI TU
4. LA VITA E UN’AVVENTURA
5. MULATTIERA
6. LA BUGIARDA


こちらはLPで買いました。他にも何作かアルデマーロ・ロメロのアルバムをリイシューしているイタリアのDejavuが手掛けたもの。ちなみに、Pヴァイン(p-vine)というレーベルから国内盤でCD化もされているそうです。そんなに数は作っていないと思いますが、大型CDショップではまだ見かけます。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

El EMBAJADOR Y YO / Jaime Delgado Aparicio

先日購入したCD - 2008年


ハイメ・デルガド・アパリシオ(Jaime Delgado Aparicio)というペルーのジャズ・ピアニスト/作曲家のアルバム。こちらのCDは、1966年のサントラ『El EMBAJADOR Y YO(O.S.T.)』の11曲に、1964年のJaime Delgado Aparicio Jazz Trioというピアノトリオ作からの5曲を加えたもの。本作もVAMPISOULレーベルによるリイシューです。サントラはあまり詳しくないんですが、ブラジルのノヴェラ(NOVELA)よりはヨーロッパ的だと思います。サントラのほうもボーナストラックのジャズも、イメージが多彩で、とても興味深い作品。



El EMBAJADOR Y YO / Jaime Delgado Aparicio
-円 (輸入盤・新品CD/-)

オープニングを飾る1曲目はファンキー&グルーヴィーなナンバー。2曲目と5曲目も似たテンションです。3曲目は一転してラヴェル風のクラシカルな楽曲。続く4曲目やラストの11曲目あたりも、ヨーロッパのサントラを髣髴とさせます。
そのほか、6曲目は運動会のように賑やかな曲。7曲目は唯一のヴォーカル・ナンバー。太いベース音が映える9曲目。クールでジャジーな10曲目。この10曲目のイントロからスタートし、途中でオープニングのファンキー・ナンバーへと変化する8曲目、といった感じ。とてもバラエティ豊かなサントラに仕上がってます。
あと、12〜16曲目のピアノジャズも非常に面白いです。12曲目のホレス・シルヴァーから始まり、本格的なピアノトリオナンバーがたっぷり5曲。13曲目のフランク・ロソリーノ(FRANK ROSOLINO)作「ブルー・ダニエル(Blue Daniel)」は洒落たジャズワルツ。15曲目はジョゼフ・コズマ(Joseph Kosma)の「枯葉(Autumn Leaves)」ですが、こちらも素晴らしい演奏。彼の音楽は本当に底なしですね。収録曲は以下の通り。


1. El Embajador y Yo
02. Sexy Surf
03. Llegando a la Capital
04. Isometria
05. Todo el Mundo Me Persigue
06. Marcha a Chincha
07. La Arana (canta Patricia Aspillaga)
08. Surf del Embajador
09. Lucha en el Mar
10. La Arana
11. Gran Final
12. Sayonara Blues
13. Blue Dan
14. Walkin’
15. Las Hojas Muertas
16. The Climate


このCDはお店でたまたま見つけて買いました。“VAMPISOUL”というレーベル名と“ペルーのサントラ”というキャッチコピーだけで手に取ってみたんですが、大当たりでした。Jaime Delgado Aparicioという人物は有名な人なんでしょうか? オススメです◎


テーマ:映画音楽 - ジャンル:音楽

LA NUEVA ONDA DEL BRASIL / Luiz Eca Y La Familia Sagrada

先日購入したLP - 2007年


タンバ・トリオ(Tamba Trio)のピアニスト/アレンジャーとして知られるルイス・エサ(Luiz Eca)が、“La Familia Sagrada”というバンドを率いて1970年に録音したソフトロック作品『LA NUEVA ONDA DEL BRASIL』。しばらくお蔵入りした後、1978年にメキシコのマイナーレーベルRVVからひっそりとリリースされた幻のアルバムらしいです。
詳しいことは分かりませんが、このグループにはジョイスやナナ・ヴァスコンセロスらも参加しているとのこと。内容のほうは、爽やかなソフトロックというより、実験的でサイケデリック色の濃い作品になってます。



LA NUEVA ONDA DEL BRASIL / Luiz Eca Y La Familia Sagrada
-円 (輸入盤・新品LP/-)

本作を聴いて、真っ先の思い出すのはアントニオ・アドルフォ&ブラズーカ。どちらかというと2枚目のアルバム『ANTONIO ADOLFO & BRAZUCA (1971)』に近いでしょうか。ブラズーカもルイス・エサの本作も実験的でサイケな音が際立っています。
ブラジルのミュージシャンたちが、USモダンジャズの影響を受けて録音したのがジャズボッサ作品だとすると、こちらは彼らがビートルズなどのUKロックを聴いた後に作ったアルバムということなのかもしれません。
A-1からサイケで混沌とした感じのサウンドが全開。お馴染みのA-2「Pais Tropical」も独特のアレンジが光ります。A-3は『ANTONIO ADOLFO & BRAZUCA (1969)』に収録されていたアドルフォ作「Juliana」のアップテンポなカヴァー。B-3では「Sa Marina」も取り上げていますが、どちらも他とは一味違うサウンドに仕上がってます。
そういった意味では、ポップなナンバーをサイケなカヴァーで聴かせてくれるアルバム。才人ルイス・エサによる実験的なサウンド/変貌自在なアレンジはとても興味深いです。聴き慣れているB-2「Se Voce Pensa」あたりも、とても新鮮に響きます。魅惑的なサウンド/奔放なアレンジが詰まった“おもちゃ箱”のような作品です。収録曲は以下の通り。


A
1. Homen Da Sac -Barravento
2. Pais Tropical
3. Juliana
4. Atras Das Portas Da Trade
5. La Vamos Nos

B
1. Sequestro
2. Se Voce Pensa
3. Sa Marina
4. Yemele
5. Please Garcon


ラテンミュージック全般のリイシューで有名なスペインのレーベルVAMPISOULによる再発盤LPを購入。CDでも発売されているようです。このレーベルは結構レアな面白い音源をリイシューしてくれます。以前にご紹介した『LA ONDA NUEVA EN MEXICO / Monna Bell y Aldemaro Romero』もこのレーベルの復刻でした。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

SOM TRES SHOW / Som Tres

先日購入したCD - 2008年


ソン・トレス(Som 3)は、サンバランソ・トリオ(Sambalanco Trio)のピアニスト、セーザル・カマルゴ・マリアーノ(Cesar Camargo Mariano)が、ジョンゴ・トリオ(Jongo Trio)のリズム担当サバー(saba)、トニーニョ(Toninho)の二人と結成したピアノトリオ。本作『SOM TRES SHOW』は、彼らが1968年にODEONからリリースした作品です。
以前にご紹介した『TOBOGA』(1970年)はソフトロック色の濃い仕上がりでしたが、こちらはまだジャズボッサの要素が残っているアルバム。とはいえ、サンバランソ・トリオのようなジャズボッサ/ジャズサンバとはすでに毛色がかなり違います。ブラジリアン・ファンキージャズとか、ブラジルアン・ソウルジャズという言葉があるなら、そっちのほうが似合うかもしれません。



SOM TRES SHOW / Som Tres
-円 (輸入盤・中古CD/-)

疾走するピアノにぶ厚いホーンが重なるインストのオープニングナンバーは、ファンキージャズ/ソウルジャズを思わせます。続く2曲目は、途中で笑い声も聴こえる軽快なコーラス曲。このほかにも10曲目と11曲目はヴォーカル入り。ラストの11曲目はヴォーカルというより台詞が挿入され、洒落たエンディングになってます。
ジャズボッサの定番曲である3曲目のジョアン・ドナート作「Amazonas」もヒップなアレンジ。バカラック作の5曲目「The Look Of Love」は落ち着いた感じの演奏ですが、4曲目のクインシー・ジョーンズ作「The World Goes On」、8曲目のアドルフォ作「Sa Marina」、9曲目のルグラン作「Watch What Happens」など、独特のアレンジが光るグルーヴィーなカヴァーが本作のメイン。
オリジナルの7曲目あたりも豪快なホーンが加わるグルーヴィーなナンバーです。全体的にヒップでグルーヴィー、ファンキーでソウルフルな演奏がとても印象に残るアルバム。収録曲は以下の通り。


1. Leonardo
2. Falsa Baiana
3. Amazonas (Keep Talking)
4. The World Goes On
5. The Look Of Love (From Casino Royale)
6. Frevo Rasgado
7. Jungle
8. Sa Marina
9. Watch What Happens
10. Emilia
11. Balanco Zona Sul


こちらは“Odeon 100 Anos”シリーズの復刻CDで購入しました。廃盤になっている可能性もありますが、中古ならまだ見つかるのではないでしょうか。ブラジル輸入盤なので、待っていればまた入ってくるかもしれません。LPのほうは時々オリジナル盤を見かけますが、しっかりとそれなりのお値段が付いてます…。


テーマ:ジャズ・サンバ - ジャンル:音楽

EM FORMA! / Bossa Tres

先日購入したCD - 2007年

オス・ボサ・トレス(Os Bossa Tres)の第二期メンバーによるデビュー作がこちら『エン・フォルマ(EM FORMA!)』。リリースは1965年で、レーベルはもちろんFORMA。リーダーのルイス・カルロス・ヴィーニャス(Luiz Carlos Vinhas)にとっては『NOVAS ESTRUTURAS』(1964年)に続く、FORMA第二弾ということになるのでしょうか。
第二期ボサ・トレスはヴィーニャスが、後にボサ・リオ(Bossa Rio)のメンバーとなるベーシストのオターヴィオ・バイリー、ドラマーの“ホニー”ことホナルド・メスキータの二人と組んだピアノトリオで、本作以外にはODEONにて『OS REIS DO RITIMO』(1966年)を録音しています。
さて、インパクトのあるジャケットが際立つ本作ですが、どんなサウンドが展開されるのかというと、内容のほうは、基本的にクールなジャズボッサ作品。オーソドックスなジャズボッサ+ちょっと実験的な面も垣間見られる快作です(ジャケ的には怪作か??)。



EM FORMA! / Bossa Tres
-円 (国内盤・中古CD/-)

オープニング曲や4、5、8、10曲目はオーソドックスなピアノトリオによるハードなジャズボッサ・ナンバー。5曲目ではお馴染みのジョビン作「O Morro Nao Tem Vez」をクールに聴かせてくれます。
一方、甘美なワルツの3曲目や、こちらもお馴染みジョビン作「Vivo Sonhando」をスローで聴かせる7曲目、ヴィーニャスのオリジナルである9曲目あたりは、いずれもリリカルなピアノの音色が全面にフューチャーされた珠玉のナンバーです。
また、本作ではピアノのほかに2、9曲目でチェレスタ、6曲目ではオルガンが登場します。とりわけ印象的なのは、鉄琴のような楽器“チェレスタ”でしょう。聴いた感じ、鉄琴やヴィブラフォンかと思いましたが、裏ジャケのクレジットに“Celesta”と書いてありました。調べてみたところ、クラシックなどで使われる鍵盤楽器みたいです。しっとりとした優しい雰囲気の2曲目では、ピアノよりこちらがメインで使われていたりします。そういった意味ではやや実験的な作品。収録曲は以下の通りです。

1. Bottle's
2. Juca Babao
3. Valsa
4. Buzios
5. O Morro Nao Tem Vez
6. Bico de Luz
7. Vivo Sonhando
8. Sambete No.4
9. Como Eu Quis Voce
10. Imprevisto

これは国内盤でCD化されているんですが、現在はおそらく廃盤。でも中古CDでは時々見かけます。1998年発売で、日本語表記はボサ・トレスではなく“ボッサ・トレス”。お探しの方はご注意を。
僕はCDで持っていて、後になって再発LPも見つけたのでそちらも買いました。オリジナル盤は以前にお店で一度だけ見かけたことがありますが、もちろん云万円という値札が…。


テーマ:ジャズ・サンバ - ジャンル:音楽

O NOVO SOM / Meirelles E Os Copa 5

先日購入したCD - 2007年

以前に“Meirelles E Os Copa 5”の『O SOM』(1964年録音)を取り上げましたが、こちら『O NOVO SOM』(1965年録音)は同名義で翌年にリリースされた続編的なもの。どちらもリーダーのメイレリス(J.T.Meirelles)がテナー・サックスとフルートを駆使しながら、ブラジル有数のジャズメンたちと繰り広げるジャズボッサ/ジャズサンバ作品。とはいえ、前作と本作ではメンバーもサウンドも、結構変化してます。
まずメンバーですが、『O SOM』ではピアノにルイス・カルロス・ヴィーニャス(Luiz Carlos Vinhas)、ドラムスにドン・ウン・ロマン(Dom Um Romao)を配していましたが、本作はそれぞれエウミール・デオダート(Eumir Deodato)、エヂソン・マシャード(Edison Machado)へ変更。さらに、『MANCINI TAMBEM E SAMBA』(メイレリスも参加)でご紹介したヴァルテル・ブランコ(Waltel Branco)がギターで加わっています。サウンドのほうも、前作は硬派な感じで、クール&モーダルに決めてましたが、こちらはもう少しソフトな印象。メンバーが変わったからサウンドも変化したのか。コンセプトを変えたからメンバーを変更したのか。どちらの理由なのか定かではありませんが、サウンド面も確実に変化してます。


O NOVO SOM / Meirelles E Os Copa 5
-円 (輸入盤・新品CD/-)

フルートから始まるオープニング曲からして、いかにもソフト。全体的に、デオダートのシンプルで軽やかなピアノがとても印象的です。2曲目はメイレリスのテナーと、ヴァルテル・ブランコのエレキ・ギターやデオダートのピアノが流麗に絡み合います。6曲目や10曲目も似たようなミドルテンポの演奏で、いずれも爽やかなジャズボッサ・ナンバー。
3、5、8曲目はやや前作と同じテンションでしょうか。逆に4、7、9曲目はスローで優しいナンバー。やはり本作のメイン・コンセプトはソフトさなんでしょう。ラストの11曲目では「サマー・サンバ」もやってます。選曲やサウンドからして、ボサノヴァファンもかなり気に入りそうな内容です。収録曲は以下の通り。

1. O Novo Som
2. Voce
3. Samba Do Carioca
4. Preciso Aprender a Ser So
5. Serelepe
6. Balanco Zona Sul
7. Pensativa
8. Solo
9. Ela E Carioca
10. Diz Que Fui Por Ai
11. Samba de Verao
12. O Barquinho ※

こちらはCDで購入。フルートの音色が可愛らしいナンバー「小船」がボーナストラック(※印)で収録されています。音源はよく分かりませんが、ピアノはサルヴァドールで、1966年のドイツ録音っぽいです。
このCDは輸入盤で最近見かけるようになりました。LPはかなりレアっぽいですね。レコード屋さんでは見たことないですし、おそらくオリジナルは相当なお値段なのではないかと。


テーマ:ジャズ・サンバ - ジャンル:音楽

BOTTLES / Bossa Tres

先日購入したCD - 2008年

このブログでジャズボッサ/ジャズサンバのアルバムをいくつも紹介してきましたが、僕をこの世界へ惹き込んだ一番の張本人はオス・ボサ・トレス(Os Bossa Tres)。彼らの米国デビュー作『THE BOSSA TRES』(1963, AUDIO FIDELITY)は以前に取り上げましたが、こちらのCD『BOTTLES』は、それに米国ジャズメンたち(Sonny Simmons, Prince Lasha, Clifford Jordan)との競演盤『JAZZ TEMPO, LATIN ACCENTS!』(1965, AUDIO FIDELITY)から7曲(※印)をカップリングしたもの。
メンバーはいずれもルイス・カルロス・ヴィーニャス(Luiz Carlos Vinhas)、セバスチアン・ネト(Sebastian Neto)、エヂソン・マシャード(Edison Machado)の第一期トリオ。他の多くのブラジル人ジャズメンたち同様、米国ジャズに多大なる影響を受けたであろうヴィーニャス率いるボサ・トレスが、キャリアの中で、最もストレートに米国ジャズへ近づいた頃の演奏が、このCDには詰まっている気がします。


BOTTLES / Bossa Tres
2,405円 (輸入盤・新品CD/HMV渋谷店)

ELENCOでのレニー・デイル(Lennie Dale)との共演盤や、ペリー・リベイロ(Pery Ribeiro)やレニー・アンドラーヂ(Leny Andrade)のバックで暴れている作品群も素晴らしいですが、ジャズのピアノトリオのファンには本作のほうが入りやすいかもしれません。
ヴィーニャスのグルーヴィーにメロディを奏でる上手さや、ピアノジャズでいうところの“リリカルな響き”はもちろんのこと、ピアノトリオとしての躍動感も存分に満喫できます。彼らの若々しさ溢れる演奏は、きっとジャズファンにも自然に響くはず。
ジャズファンならメロディを口ずさめるであろうスタンダード中のスタンダード、「Days Of Wine And Roses」や「Green Dolphin Street」も収録されています。これらに加えて、彼らのオリジナルであるオープニング「Bossa 3 Theme」、2曲目「Bottles」や、ガーシュウィン作の18曲目「Somebody Loves Me」あたりが一押しでしょうか。収録曲は以下の通り。

1. Bossa 3 Theme
2. Bottles ※
3. Cutie ※
4. So Saudade
5. Influencia do Jazz
6. Moanin' ※
7. Dahoud ※
8. Days Of Wine And Roses ※
9. Yesterdays ※
10. Nao Faz Assim
11. Blues Walk
12. Ceu e Mar
13. Green Dolphin Street
14. Menina Feia
15. Sol e Chuva
16. Minortory ※
17. Olhou P'ra Mim
18. Somebody Loves Me
19. Zelao

最初は『THE BOSSA TRES』のジャケ違いかと思っていたんですが、どうやらそうではないようです。タイトルになっているこの“BOTTLES BAR(ボトルズ・バー)”って、リオデジャネイロはコパカバーナ地区のドゥヴィヴィエール通りにある有名なナイトクラブの一つなんだとか。1960年代前半に多くのジャズメンたちがこの周辺でセッションをしていたんだそうです。
そして、ヴィーニャス、チアン・ネト、マシャードの三人が本格的に活動をスタートした場所が、このボトルズ・バーであったと…。これを知って思わず購入。
当然、版権の問題もあるんでしょうが、ボーナストラックの選び方も良く、アルバム全体のコンセプトもしっかりしています。BOTTLES BARの写真がジャケに載っているのも◎色々な意味で、実はコレ、かなりお得&愛情溢れる一枚なのではないかと個人的には思ってます。


テーマ:ジャズ・サンバ - ジャンル:音楽