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SWEET SURPRISE / Irene Sjogren Quintet

先日購入したLP - 2008年1月


先日、渋谷のDMR(DANCE MUSIC RECORD)で久々に新譜アナログを何枚か購入してきました。その中の一つがこちらの『SWEET SURPRISE』。同じ北欧でも、前回ご紹介した『BIRGIT LYSTAGER』とは雰囲気の違う本格的なヨーロピアン・ジャズ作品です。スウェーデンのジャズ・ヴォーカリスト、イェレーヌ・ジョグレン(Irene Sjogren)がしっとりとした大人のジャズ・ヴォーカルを聴かせてくれています。



SWEET SURPRISE / Irene Sjogren Quintet
2,730円 (輸入盤・新品LP/DMR)

編成はヴォーカル、トランペット、ピアノ、ベース、ドラムスからなるクインテット。イェレーヌ・ジョグレンの透き通るようなヴォーカルに、トランペットやピアノの優しく控えめなサウンドもあいまって、とても上品な仕上がりになっています。
コルトレーンらとの活動で知られるジャズ・ピアニスト、スティーヴ・キューン(Steve Kuhn)作の「The Real Guitarist in the House」をボッサ・テイストにアレンジしたB-2が一番の人気曲みたいです。テンポのいい曲もあれば、落ち着いたバラード調の曲もあり、全編をゆるやかな雰囲気が覆っています。休みの日にのんびりコーヒーでも煎れながら聴きたい一枚です。収録曲は以下の通り。


A
1. I Thought About You
2. Lonely Islands
3. I Wish I Knew
4. Till Skuggan Av En Verklighet
5. This Masquerade

B
1. Sweet Surprise
2. The Real Guitarist in the House
3. Portratt
4. Nocturne for Flute


この作品は以前からDMR(DANCE MUSIC RECORD)で大々的に陳列されていました。最近はディスクユニオンなんかでもよく見かけます。しばらく見送っていたんですが、今回とうとう購入。CDでも発売されているようです。
ちなみに、リイシューしたのはセレスト(Celeste)というレーベル。ここの復刻盤はいいものが多いです。ヨーロピアン・ジャズを中心に気づけばうちにも何枚かあります。ブラジル関連では、少し前にリイシューされたパルメイラ(Palmeira)なんかがここの復刻でした。あちらもかなりオススメです。


テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

BIRGIT LYSTAGER / Birgit Lystager

先日購入したLP - 2007年


北欧発のブラジリアン・ソフトロックといえば、デンマークの歌姫、ビアギッテ・ルゥストゥエア(Birgit Lystager)が1970年に残した『BIRGIT LYSTAGER』でしょう。北欧らしい洗練されたサウンドと、ビアギッテ・ルゥストゥエアの優しいヴォーカルが全編を覆っている上品で可愛らしい作品です。




BIRGIT LYSTAGER / Birgit Lystager
-円 (輸入盤・中古LP/-)

アントニオ・アドルフォの「プリティー・ワールド(Pretty World)」、ビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル(Fool On The Hill)」、バカラックの「クローズ・トゥー・ユー(Close To You)」など、欧米の人気ポピュラーソングが満載。意外なところでは、ボビー・ヘブ(Bobby Hebb)の「サニー(Sunny)」なんかもやってます。
特筆すべきは、子供たちのコーラスをフューチャーしたB-1「トリステーザ」。優しいヴォーカル&コーラスと、陽気なピアノ&トロンボーンが織り成すサウンドは、他にないくらいハッピーで温かみに満ちた仕上がりになっています。収録曲は以下の通り。


A
1. Vores Eget Lille Sted (Pretty World)
2. Manden Pa Hojen (Fool On The Hill)
3. Naer Ved Dig (They Long To Be Close To You)
4. Jeg Venter Pa Et Vink (Gimme Little Sign)
5. Birger (Sunny)
6. Ga Din Vej (Wight Is Wight)

B
1. Christina (Tristeza)
2. Pa Regnbueve (Make It With You)
3. Aldrig Bl' Forelsket Mer' (I'll Never Fall In Love Again)
4. Sa Har Vi Hinanden (Melting Pot)
5. Vis Mig En Vej (Sometimes)
6. Smilende Susie (Pretty Belinda)


我が家のLPはフランスのレーベルDare-Dareが近年リイシューした再発盤。Dare-Dareは、欧州発ブラジリアンの人気盤、レ・マスク(Les Masques)の『brasilian sound』なんかもリイシューしてるレーベルです。ちなみに、『BIRGIT LYSTAGER』ですが、CDでは国内盤も出ていて、結構入手しやすくなっているようです。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

BRAZIL NOW ! / The G/9 Group

先日購入したLP - 2007年


いまさらといった感じですが、ブラジリアン・ソフトロック/コーラス系の中でも屈指の名盤『BRAZIL NOW !』をご紹介します。ブラジルの名ピアニスト、ドン・サルヴァドール(Dom Salvador)率いる謎のグループ、 The G/9 Groupが残した唯一の作品。というより、覆面バンドによる、いわゆる企画盤でしょう。
録音は1968年で、プロデューサーはH.ガンデルマン(H.Gandelman)。ドン・サルヴァドール以外にも、ギターにネコ、ベースにセルジオ・バホーゾ、ドラムスにウィルソン・ダス・ネヴィスといったジャズサンバ界を代表する豪華メンバーたちが参加しています。彼らの軽快な演奏をバックに4名の男女混声ヴォーカルが映えるメロウ&グルーヴィーなコーラス作品です。





BRAZIL NOW ! / The G/9 Group
-円 (輸入盤・中古LP/-)

絶妙なコーラスワークやバックの演奏もさることながら、全編を通して、優しい女性ヴォーカル&サルヴァドールの甘美なピアノが素晴らしいです。とりわけ、サルヴァドールのピアノは、まるで水の上をはねるかのように踊っています。
選曲も抜群で、バーデン・パウエル、エドゥ・ロボ、ジョアン・ドナート、ジョビン、マルコス・ヴァーリ、カエターノ・ヴェローゾと、名ブラジリアンのオンパレード。さらに、途中でビートルズもはさみつつ、〆はコール・ポーター。いずれも素晴らしいカヴァーで聴かせてくれます。ブラジル音楽の魅力を一枚に凝縮したような作品です。収録曲は以下の通り。


A
1. P'RA QUE CHORAR (I'Lll take a chance)
2. VESTI AZUL
3. PONTEIO
4. SAMBOU...SAMBOU (Alphabet)
5. ESTE SEU OLHAR (That look you wear)
6. VIOLA ENLUARADA


B
1. LADY MADONNA
2. DEIXA (Let me)
3. ALEGRIA, ALEGRIA
4. RETRATO EM BRANCO E PRETO
5. I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN


僕のはドイツのレーベルSonoramaが近年リイシューした再発盤LP。この作品は長年“幻の名盤”だったらしく、オリジナル盤LPは云万円、ジャケットの違うオランダ盤も1万円は下らないでしょう(どちらもレコ屋では時々見かけます)。なかなか手を出せない値段です。とはいえ、現在はLPでもCDでも再発されています。新品CDなら2千5百円くらいで大抵のお店に置いてあるはず。ブラジル音楽ファン以外にも是非聴いてみてほしいアルバムです。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

MEET TRISTE JANERO / Triste Janero

先日購入したLP - 2008年1月

最近コーラス系が続いていますが、今回もブラジリアン・テイストなヴォーカル&コーラス作品をご紹介します。『MEET TRISTE JANERO』は、アメリカ・テキサス州のコーラス・グループ、トリステ・ジャネーロ(Triste Janero)がWHITE WHALE RECORDSに残したレア作。ノヴィ・シンガーズ(Novi Singers)はクールなジャズ・コーラスでしたが、こちらはいわゆるソフトロックです。



MEET TRISTE JANERO / Triste Janero
1,480円 (輸入盤・中古LP/レコファン渋谷BEAM店)

爽やかなギターインストのA-1「Beginning Dream」〜優しいヴォーカル&コーラスが印象的なA-2「Rene de Marie」、、、しっとりとしたジョビンのA-6「How Insensitive」〜笑い声がキュートなルイス・ボンファのA-7「Samba De Orphia」などなど、、、曲と曲との間に流れがあり、一枚を通して楽しめる好盤。
バカラックの「Walk on By」やフランシス・レイの「Today It's You」、ラヴィン・スプーンフルの「You Didn't Have to Be So Nice」もやってます。また、ほどよく配置されたオリジナル楽曲も◎
良オリジナルと好カヴァーが上手い具合にブレンドされています。ポップ&キュートで聴きやすく、センスのいい作品です。収録曲は以下の通り。

A
1. Beginning Dream
2. Rene de Marie
3. Walk on By
4. Without Him
5. Today It's You
6. How Insensitive
7. Somba de Orphia

B
1. You Didn't Have to Be So Nice
2. Get Together
3. In the Garden
4. T.J. Blues

僕のは再発盤LP。例のごとくオリジナル盤LPは高いらしぃです…。再発盤LPは安価ですが、数量的にはそれほど多く出回っていないかもしれません。CDで再発されているようですので、そちらが無難でしょうか。国内盤タイトルは『ミート・トリステ・ジャネイロ』。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

BOSSA NOVA / Novi

先日購入したLP - 2008年1月

前回、ポーランドのジャズ・コーラス・グループ、ノヴィ・シンガーズ(Novi Singers)の『NOVI IN WONDERLAND』(1968年録音)を取り上げましたが、今日は彼らのデビュー盤をご紹介したいと思います。ブラジリアンっぽいスキャット&コーラスを多用する彼らの原点的な作品で、タイトルは『BOSSA NOVA』(1967年録音)。とはいえ、ボッサ・スタンダードをやっているわけではなく、秀逸なオリジナル楽曲がズラリと並んでいます。歌詞なし(スキャットだけ)で全編通しているところも、やはり新鮮です。ジャケットの裏に“NEW ORIGINAL VOCAL INSTRUMENTS”とサブタイトル的に書かれているんですが、面白い表現ですね。確かに。。。


BOSSA NOVA / Novi
1,980円 (輸入盤・中古LP/レコファン渋谷BEAM店)

“ボサノヴァ”と題された今作も、ブラジリアン・サウンドというより、ノヴィ・サウンド。楽曲も全曲がオリジナルです。ブラジル音楽に対する意識やその影響を感じさせつつも、オリジナルティ溢れる良質なヨーロピアンジャズ作品に仕上がっています。
ちなみに、ノヴィ・シンガーズ繋がりで、ポーリッシュ・ジャズ(Polish Jazz)のコンピレーション・アルバム(題名は『POLISH JAZZ』)も買ってみたんですが、そちらも良かったです。北欧などのヨーロピアンジャズは近年注目されているジャンルの一つですが、ポーランドのジャズもなかなか侮れません。『BOSSA NOVA』の収録曲は以下の通り。

A
1. BROWNIE
2. CICHY WIECZOR (A Calm Evening)
3. ZOLTY SLON (The Yellow Elephant)
4. TRZEBA WRACAC (One Must Return)
5. NASTROJE MALYCH MISIOW (Teddy Bears' Moods)
6. DWA PO DWA (Two Times Two)
7. NASTEPNY PROSZE (Next, Please)

B
8. PYZATE SLONECZNIKI (Chubby Sunflowers)
9. JAK POWROCIC DO TEJ CHWILI (How Could We Return To The Past Moment)
10. MINI DZIEWCZYNA (The Mini Girl)
11. BARIERA UCZUC (The Barrier Of Feelings)
12. GOGO
13. KROL SALOMON (King Salomon)
14. TANCZACE ORZECHY (Dancing Nuts)

CDでは『BOSSA NOVA』(1967年録音)と『TORPEDO』(1970年録音)がカップリングされたものが発売されているようです(もしかしたらすでに廃盤かもしれません…)。僕が買ったのは『BOSSA NOVA』も『NOVI IN WONDERLAND』も再発盤のLP。新しくて綺麗&音質も良好です。再発盤LPは両作品とも結構出回っていると思います。
あと、『BACHARACH』(Aleksander Mazur Quintet & Novi Singers)というアルバムはオリジナル盤のLPで持ってるんですが、こちらはかなり古く、所々でプツプツと……。でも内容はオススメ◎


テーマ:ポーリッシュ・ジャズ - ジャンル:音楽

NOVI IN WONDERLAND / Novi Quartet

先日購入したLP - 2008年1月

年末は南米の小国、ベネズエラのアルデマーロ・ロメロ(Aldemaro Romero)を聴き込んでいたんですが、年始は東欧の小国、ポーランドのノヴィ・シンガーズ(Novi Singers)にすっかりはまっています。どちらのアーティストもブラジルの影響を感じさせますが、両者とも単にブラジル音楽をコピーしているわけではないので、切り口や昇華の仕方が違っていて面白いです。
ノヴィ・シンガーズは1960〜70年代くらいに活躍したポーランドのジャズ・ヴォーカル・グループ。欧州発のブラジリアン・サウンドでは片付けられない正統派のジャズグループといえるかもしれません。ポーランドのジャズは一部で注目されているようで、レコード屋さんによってはポーリッシュ・ジャズ(Polish Jazz)なんていうカテゴリーもあったりします。


NOVI IN WONDERLAND / Novi Quartet
1,890円→945円 (輸入盤・中古LP/ディスクユニオン渋谷JAZZ/RARE GROOVE館)

基本的に彼らの作品には歌詞がなく、どのアルバムもブラジリアンっぽいスキャット&コーラスが満載です。とはいえ、このアルバムはバックの演奏も選曲もかなりモダンジャズ度が高くなっています。
A-2「不思議の国のアリス(ALICE IN WONDERLAND)」はデイヴ・ブルーベック(Dave Brubeck)を始め、ビル・エヴァンス(Bill Evans)らもカヴァーしているディズニーの人気ナンバー。デューク・エリントンの「サテン・ドール(SATIN DOLL)」やジョージ・ガーシュウィンの「霧深き日(A FOGGY DAY IN LONDON TOWN)」も、ジャズファンにはお馴染みのスタンダードです。
選曲だけでなく、演奏のほうも至ってモダンジャズ。バックのトランペットやピアノは切れ味抜群で、全体的に演奏レベルが非常に高いです。収録曲は以下の通り。

A
1. THE SECOND SIDE
2. ALICE IN WONDERLAND
3. SATIN DOLL
4. A FOGGY DAY IN LONDON TOWN

B
1. LI'L DARLING
2. KULFON
3. I DON'T KNOW
4. APARTMENT UNDER THE ROOF
5. SECRET LIFE

コーラスワークも、演奏技術も、ほかの欧州発ブラジリアン・サウンドとは一味違ったアーティストです。ちなみに、ここではノヴィ・シンガーズ(Novi Singers)とご紹介しましたが、アルバムによってノヴィ・カルテット(Novi Quartet)や単にノヴィ(Novi)という名義にもなっていますのでご注意を。


テーマ:ポーリッシュ・ジャズ - ジャンル:音楽

LA ONDA NUEVA EN MEXICO / Monna Bell y Aldemaro Romero

先日購入したCD - 2007年12月

年が明けましたが、去年買って気に入ったLP・CDをまだ紹介しきれていない&年始のセールにはほとんどいっていない、ので今日は前回に続いて、去年買ったアルデマーロ・ロメロ(Aldemaro Romero)のCDを一枚。『ラ・オンダ・ヌエヴァ・エン・メヒコ(LA ONDA NUEVA EN MEXICO)』は、ベネズエラ出身の音楽家アルデマーロ・ロメロが、メキシコの歌手モナ・ベル(Monna Bell)をメインヴォーカルに据えて録音した作品です。ラテンミュージック・ファンにはお馴染みのVAMPISOULレーベルからのリイシュー。前回ご紹介した米CBS録音の『アルデマーロ・ロメロ・アンド・ヒズ・オンダ・ヌエヴァ(ALDEMARO ROMERO AND HIS ONDA NUEVA)』と比べると、よりエキゾチシズ色の濃い作品になっています。

La Nueva Onda En Mexico
LA ONDA NUEVA EN MEXICO / Monna Bell y Aldemaro Romero
2,720円→1,000円 (輸入盤・中古CD未開封/ディスクユニオン新宿本館4Fラテン・ブラジル・フロア)

これまでアルデマーロ・ロメロの作品を何枚か聴いてきましたが、スペイン語のアルバムのほうが、洗練された音とスペイン語のエキゾチックな響きがほど良く融合していて、より独特の魅力を感じさせてくれる気がします。個人的にはスペイン語録音のほうが好みです。
トゥーツ・シールマンス(Toots Thielemans)の「BLUESETTE」やジャクソン・ファイヴ(Jackson 5)の「NEVER CAN SAY GOODBYE」などが収録さていた人気盤『ALDEMARO ROMERO AND HIS ONDA NUEVA』と違い、こちらの「LA ONDA NUEVA EN MEXICO」は収録曲のほうもラテンに根ざした楽曲で占められています。3曲目の「Cucurrucucu Paloma」や6曲目の「La Bikina」など、落ち着いた感じの可愛らしい曲が多いのが特徴でしょうか。収録曲は以下の通り。

1. Que Bonita Es Mi Tierra
2. La Bamba
3. Cucurrucucu Paloma
4. El Bajalu
5. Cielito Lindo
6. La Bikina
7. Guadalajara
8. Xochimilco
9. El Jarabe Loco
10. La Malaguena
11. La Negra
12. Tres Consejos

メキシコ人歌手モナ・ベルのヴォーカルがメインですが、アルデマーロ・ロメロらしいスキャットやコーラスワークは健在。随所に散りばめられている鍵盤楽器や管楽器の使い方も相変わらずお洒落です。
ちなみに、僕は中古未開封CDがセール特価で売られていたのでそちらを購入しましたが、三千円弱で新品LPも売ってました(新品CDも同額だったかと)。気になる方はお好きなほうを探してみてください。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽