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LA RANA / Agustin Pereyra Lucena Quartet

先日購入したLP - 2008年


デビュー作『AGUSTIN PEREYRA LUCENA』に続いて、今日もアルゼンチン出身のギタリスト、アグスティン・ペレイラ・ルセーナ(Agustin Pereyra Lucena)のアルバムを紹介します。『LA RANA』は、彼が母国を離れ、欧州に滞在しているときに録音した1980年発表の4作目。ノルウェーのオスロにて、現地のミュージシャンとカルテットを組んで制作したアルバムです。ボサノヴァに加え、ジャズ、フュージョン、クラシックなどの要素も取り入れられたクロスオーヴァーな作品。



LA RANA / Agustin Pereyra Lucena Quartet
1,280円 (輸入盤・中古LP/-)

イヴァン・リンス作のA-1「3 Horas Da Manha」やジョアン・ドナート作のA-6「La Rana」は、ヴォーカル、スキャット、フルートなどをフューチャーした軽快で小粋なナンバー。ジョビン作のA-2「ジェット機のサンバ」やバーデン・パウエル作のB-1「Pra Que Chorar」は、他のアルバムでも弾いていますが、こちらはバックのエレクトリック・ベースが印象的なバージョン。
また、ヨーロッパ録音の影響か、ボサノヴァやジャズ/フュージョンだけでなく、曲によってはクラシック音楽(バロック)の影響を感じさせる部分も見受けられます。そしてアルバムの最後を飾るのは15分を超えるB-2「Encuentro de Sombras」。メドレー形式で展開される壮大な組曲は圧巻かつ新鮮。とても多様性に満ちた作品です。収録曲は以下の通り。


A
1. 3 Horas Da Manha
2. Samba Do Aviao
3. Tema Medieval
4. Despues De Las Seis
5. Tema Barroco
6. La Rana

B
1. Pra Que Chorar
2. Encuentro de Sombras


本作のレーベルはMAI。僕のLPはロンドンのTreasure Trove Recordsがリイシューした再発盤です。前回ご紹介した『AGUSTIN PEREYRA LUCENA』同様、celesteというレーベルから国内盤CD化されています。
オリジナル盤LPを見かけたことはありませんが、ジャケットも可愛いですし、是非欲しいですね。高そうですけど…。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

BEBETO / Bebeto

本日購入したLP - 2007年12月

先月、ディスクユニオン新宿本館4Fラテン・ブラジル・フロアで見つけたんですが、他に欲しいものがあって購入を見送った『BEBETO』をとうとう買いました。もしかしたら売り切れ、とも覚悟してたんですけど、まだあって良かったです。オリジナル盤はもちろん高価でしょうし、再発盤もそれほど生産してないと思いますからね。お馴染みのwhatmusicリイシュー。紹介ステッカーの表記は「brasilian kaleidoscope!」(意味は、ブラジルの万華鏡??)。かなり評判のいい作品です。

ベベート
BEBETO / Bebeto
2,195円 (輸入盤・新品LP/ディスクユニオン新宿本館4Fラテン・ブラジル・フロア)

タンバ・トリオ(Tamba Trio)の一員として知られるベーシスト、サックス/フルート奏者べべート(Bebeto)のソロ作。ソロとはいえ、タンバ・トリオの面々、ルイス・エサ(Luiz Eca)やエルシオ・ミリート(Helcio Milito)らも参加しています。よってタンバ・トリオが同時期(1975年)に発表した『Tamba Trio』(通称ブルー・タンバ)の裏盤ともいわれているようです。
音のほうですが、ジャズサンバやソフトロックという感じではありません。とても控えめなエレクトリックサウンドをバックに、切ないべべートのヴォーカルと混声コーラスが映えるメロウなブラジリアン・フュージョンとでもいいましょうか。もちろん、フルートの淡い音色を聴かせてくれるインスト曲もありますし、エレピではなくピアノが使われている曲もあります。収録曲は以下の通り。

A
1. Batuque
2. P'ra Nao Chorar
3. Salgueiro Chorao
4. Nosotros (Nos)
5. Tristeza De Nos Dois
6. Deja-Me Ir

B
1. Mendigo E Ladrao
2. Estardalhaco
3. Cancao Do Nosso Amor
4. Voltei Ao Meu Lugar
5. Moca Flor
6. Razao De Viver

マイナー調の一曲目「Batuque」から、しっとりとした雰囲気のブラジリアン・サウンドが全編を覆います。洗練されていながら、いかにもブラジルらしいサウダージ感溢れる作品です。“1970年代のボサノヴァ”という言い方もできるかもしれません。ジャケット裏の、子供と一緒にフルートに見入る写真(子供に壊れたフルートを直してほしいと頼まれたのでしょうか? もしくは、子供にフルートの扱い方を教えているのかもしれません)が素晴らしいです。このアルバムが持つ魅力、純粋さを見事に伝えている気がします。

さて、話は少し逸れますが、輸入盤新譜LPの価格がほぼ全て2,000円以上になってました。少し前までは1,500円くらいの商品が多かったような気がするんですけどね・・・。今月、渋谷のシスコレコード(CISCO RECORDS)が閉店した際、「輸入レコードの価格が高騰!?」なんて話も出てましたが、あれは事実なんでしょうか。こういったジャンルの音楽、特にLPともなると、大量生産も薄利多売も期待できないと思いますが、レーベルも販売店も、頑張って続けていってほしいですね。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

TRISTEZA / Samba Trio

先日購入したLP - 2007年12月

昨日、友達とブラジリアン・バーへ行ってきました。カイピリーニャ(Caipirinha)というカクテルを飲んだんですが、美味しかったです。カイピリーニャは、さとうきびの蒸留酒“カシャーサ”(ピンガとも呼ばれています)にライムと砂糖を加えたカクテルで、ブラジルではかなり有名なお酒なのだとか。
結構アルコール度数は強いんですが(すぐに酔っ払いました・・・)、甘いので凄く飲みやすいです。料理のほうはコシーニャ(ブラジル風コロッケ)やチキンのコラソン(鶏のハツ・心臓?)などを頂きました。美味しいお酒&料理と、BGMはもちろんブラジル音楽♪これからハマリそうです。
この手のお店、ブラジル料理店には初めて行ったんですが、日本にも結構あるんでしょうか??ブラジル音楽・文化が好きな人は沢山いると思いますので、探せばあるのかもしれません。

さてさて、今日ご紹介するのは、オランダ産の爽やかなブラジリアン・フュージョン・アルバム。ブラジル音楽に魅了され、影響を受ける人々は、日本だけでなく世界中にいます。1960年代以降、多くのミュージシャンがボサノヴァ/ブラジリアン作品を発表しました。このサンバ・トリオ(Samba Trio)の『TRISTEZA(トリステーザ)』も、そのうちの一つです。

トリステザ
TRISTEZA / Samba Trio
3,990円 (輸入盤・中古LP/-)

サンバ・トリオ(Samba Trio)はとても不思議なアーティストです。まず、トリオなのに、メンバーは4人。アルフレッド(ベース)とアルベルト(パーカション)のシルバ兄弟が中心のグループで、当初は彼らにギターを加えた3人編成だったとのこと。そこに女性ドラマーが加わって“4人編成のサンバ・トリオ”になったようです。ちなみに、制作・発売したのはオランダのジャズレーベル“タイムレス(TIMELESS)”ですが、メンバーたちの国籍は不明・・・。スペイン語圏っぽい名前ですけど、どうなんでしょう?
音のほうはブラジリアン・フュージョンというか、ソフトロック/コーラス系。ここでも面白いのは、女性メンバーがいるにもかかわらず、男性コーラスのみになってます。男性コーラスのブラジリアン作品は珍しくありませんが、女性がいるのに男性だけが歌っているというのは結構珍しい気がします。
そして最後はジャケット。これも非常に独特・・・。異様というか、、、ちょっと和な雰囲気も感じます。LPのサイズで観ると結構強烈です。。。
以上のように、名前も経歴もジャケットも、色々な意味で珍盤・レア盤といえるかもしれません。収録曲は以下の通り。

A
1. Tristeza
2. Amelia Emilia
3. Chick de Ipanema
4. O Pato
5. Chega Mais
6. Tres Horas da Manha

B
1. Quadras de Roda
2. Grito de Alerta
3. Aquelas Coisas Todas
4. Essa Marie
5. Deve Ser Amor
6. Vera Cruz

1982年の録音だけあり、曲目のほうは、『Tristeza』などのボッサ・スタンダードから、バーデン・パウエル(Baden Powell)のインスト曲『Deve Ser Amor』、さらにMPB以降の人気曲までを網羅してます。演奏&歌はストレートで、瑞々しいギター&清々しいコーラスが印象的な一枚です。ポップなブラジリアン・コーラス系が好きな人にオススメ♪


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

ANA MAZZOTTI / Ana Mazzotti

先日購入したLP - 2007年12月

またまた“whatmusic”レーベルのブラジリアン・ジャズを買いました。より正確にいえば、ブラジリアン・フュージョンなのかもしれません。アナ・マゾッティ(Ana Mazzotti)という女性ヴォーカルの名義で、バックの心地良いエレピサウンドが印象的な作品です。“whatmusic”のステッカーには「brasilian explosion!」と書かれています。ブラジル音楽ファンだけでなく、フリーソウル/レアグルーヴ系のファンにも支持されている作品のようです。

Ana Mazzotti
ANA MAZZOTTI / Ana Mazzotti
2,290円 (輸入盤・新品LP/-)

このレコードは、ブラジリアン・フュージョンの人気グループ、アジムス(Azymuth)のメンバーが、全面的に参加していることでもよく知られています。彼らが1stアルバム(1975年)を録音する前年、1974年に、同じスタジオ(Hawaii Studio, Rio)で制作されたとのこと。まさに結成前夜の作品。ゼー・ホベルト・ベルトラミ(Ze Roberto Bertrami)のフェンダーローズはすでに健在で、品のいい独特の雰囲気を作り出しています。
アルバムのハイライトは、ロバータ・フラック(Roberta Flack)のオリジナルや、マリーナ・ショウ(Marlena Shaw)のカバーで知られる名曲「Feel Like Making Love」。ほかにも、オープニングの「Agora Ou Nunca Mais」は聴いたことがありました。何かのオムニバスに入っていたのかもしれません。あとはB-1の「Eu Sou Mais Eu」あたりがオススメでしょうか。収録曲は以下の通りです。

A
1. Agora Ou Nunca Mais
2. Roda Mundo
3. Acalanto
4. Cordao
5. De Um Jeito So

B
1. Eu Sou Mais Eu
2. Canto De Meditacao
3. Feel Like Making Love
4. Bairro Negro
5. Sou

アナ・マゾッティ(Ana Mazzotti)は、例えるなら、大人しいエリス・レジーナ(Elis Regina)といった感じ。声が少し似ている気がします(特にB-2)。全体としては、とにかく歌も伴奏も洗練されていて、とても上品で、心地良い作品です。人気盤というのもうなずけます。


テーマ:ジャズファンク/レアグルーヴ - ジャンル:音楽

NATURALMENTE / Guilherme Vergueiro

先日購入したLP - 2007年12月

覚えづらい&読みづらい名前のアーティストはよくいますが(特に北欧)、この人もその中の一人です。カタカナで書くとギレルミ・ヴェルグェイロでしょうか?ブラジルのピアニスト/コンポーザー/アレンジャーとのこと。そんな彼が初期に残したブラジルアン・ジャズのレア盤をwhatmusicがリイシューしたようです。紹介ステッカーは「NY SP Gold!」。こちらも意味が全く分かりませんでしたが、どうやら録音場所のことみたいですね。裏にA面は1978年のニューヨーク録音で、B面は1980年のサンパウロ録音と書いてありました。

Naturalmente [12 inch Analog]
NATURALMENTE / Guilherme Vergueiro
630円 (輸入盤・中古LP未開封/ディスクユニオン下北沢店)

早速聴いてみましたが、かなり良かったです。流麗なピアノに自然なコーラス、フルート、スキャット、ギター、パーカッションが絡み合う良質なブラジリアン・フュージョン。ギターとベースはエレキですが、メインのピアノがエレピではありませんので、全体としてはかなりアコースティックな演奏が楽しめます。チックコリア(Chick Corea)の『Return To Forever(リターン・トゥ・フォーエヴァー)』をもう少しアコースティックに、よりブラジル的にした感じでしょうか。アクセントとなる電子楽器を最低限に抑え、ピアノの音色や、フルート、スキャットを大切にしています。収録曲は以下の通り。

A
1. Samba Do Brilho
2. Em Cima Da Hora
3. Dentro De Voce ("Inside Of You")
4. A Sangue Quente ("Inner Fire Trap")

B
1. Manhatan's Dreams
2. Amor Afinal (Para Ina)
3. Canto Dos Elefantes

ブラジルらしくスキャットを多用していますが、ピアノジャズっぽい色もかなり濃いです。ほど良く調和した音・自然なノリが詰まった作品で、ブラジル音楽ファンにもジャズ/フュージョンファンにもオススメ。
しかし何でこんな素晴らしい未開封LPが630円という“やっつけ価格”で売られていたのか・・・。確かに、一見、名前も読めなければ、紹介ステッカーの文句もよく分からないですけど・・・。安かったので何となく買ってみたんですが、物は試しですね。


テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽