ISTITUTO ITALO-LATINO AMERICANO/ROMA / Aldemaro Romero
Thu.24.04.2008 Posted in italy / etc.
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先日購入したLP - 2008年


ベネズエラ出身の音楽家、アルデマーロ・ロメロ(Aldemaro Romero)のイタリア録音盤『ISTITUTO ITALO-LATINO AMERICANO/ROMA』。彼は1950年代後半から活躍し、1970年代に多くの作品を残しました。本作の録音年は不明ですが、こちらも70年代あたりでしょうか。
英語&米国録音の人気盤『ALDEMARO ROMERO AND HIS ONDA NUEVA』やチャーリー・バードとの共演盤『ONDA NUEVA (THE NEW WAVE)』、スペイン語&スペイン録音の『TOMA LO QUE TE OFRECI』、さらには近年VAMPISOULからリイシューされたメキシコ録音盤『LA ONDA NUEVA EN MEXICO / Monna Bell y Aldemaro Romero』などなど、彼は世界の色々な言葉&色々な国で多くの作品を録音&リリースしてきました。こちらの作品は全編がイタリア語&イタリア録音という、ちょっとした異色作で、長らく未発表だった幻の音源とのこと。


イスティトゥート・イタロ=ラティーノ・アメリカーノ / アルデマーロ・ロメロ
ISTITUTO ITALO-LATINO AMERICANO/ROMA / Aldemaro Romero
-円 (輸入盤・中古LP/-)

同じく近年発掘されたイタリア録音盤で『EN EL MUNDO』という作品もありますが、本作のサウンドや雰囲気はあちらよりもオーソドックスな印象。よりアルデマーロ・ロメロな感じ。選曲もお馴染みのナンバーが大半を占めています。
A-1とA-5以外は全てがロメロのオリジナル楽曲です。曲名をイタリア語に変えているものもあるようですが、彼のアルバムを聴いたことのある人にとっては、親しみのあるメロディばかり。珍しい点といえば、A-2の冒頭で使われているシタールらしき音がやや異彩を放っているくらいでしょうか。手拍子から始まる軽快なコーラスナンバーA-6「EL GAVILAN」は、そのままの曲名で他のアルバムにも収録されている人気ナンバーですし、A-3やB-6などの流麗なピアノ&コーラスアレンジはいつもながら素晴らしいです。
何かのライナーに「アルゼンチンにはタンゴ、ブラジルにはサンバとボサノヴァ、キューバにはルンバのリズムがあるが、それらにヴェネズエラのオンダ・ヌエヴァを加えなければ…」みたいなことが書かれていましたが、彼の生み出す三拍子のリズム&ソフトロック調のコーラスサウンドを一度聴くと、その文句に納得します。本作は“オンダ・ヌエヴァ(Onda Nueva)”と呼ばれる彼独特のリズム/メロディ/音楽を存分に満喫できる一枚です。収録曲は以下の通り。


A
1. ESE MAR ES MIO
2. IRENE
3. TONTA GAFA Y BOBA
4. TU Y YO
5. BUENOS DESEOS
6. EL GAVILAN

B
1. D’IMPROVVISO
2. CIO CHE CONTA
3. COSI SEI TU
4. LA VITA E UN’AVVENTURA
5. MULATTIERA
6. LA BUGIARDA


こちらはLPで買いました。他にも何作かアルデマーロ・ロメロのアルバムをリイシューしているイタリアのDejavuが手掛けたもの。ちなみに、Pヴァイン(P-Vine)というレーベルから国内盤でCD化もされているそうです。そんなに数は作っていないと思いますが、大型CDショップではまだ見かけます。

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BOSSA NOVA / Nico Gomez
Sat.01.12.2007 Posted in western europe / etc.
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先日購入したLP - 2007年11月

disk union下北沢店の3枚目は、前回ご紹介した硬派なブエノスアイレス・ジャズとは打って変わって、ラウンジーで心地良いイージーリスニング系ボッサ。ニコ・ゴメスという人物が率いる欧州のラテン~ラウンジ~イージーリスニング・ミュージック・グループ(NICO GOMEZ AND HIS ORCHESTRA)みたいです。内容はタイトルの通り、ボサノヴァ作品。

ボサノヴァ
BOSSA NOVA / Nico Gomez
1,890円 (国内盤・中古LP/ディスクユニオン下北沢店)

ジャズミュージシャンを中心に、ブラジル人以外にも世界中のアーティストがボサノヴァ・アルバムを作っています。これもそのうちの一つなのでしょう。ニコ・ゴメスという人はよく知りませんが、オランダだかベルギーだかの人みたいですね。基本的には穏やかで哀愁漂うラウンジミュージックですが、A-1「AQUARELA」やB-3「RIO」ではクラブ・ジャズっぽい印象的なピアノを聴かせてくれます。収録曲は以下の通り。

A
1. AQUARELA
2. TRISTEZA
3. DESAFINADO
4. AGUA
5. MANHA DE CARNAVAL
6. GAROTA DE IPANEMA

B
1. SAMBA DE RIO
2. SAUDADE DO RIO
3. RIO
4. O BARQHUINHO
5. VOCE E EU
6. DIN! DIN! DIN!

廃盤って書いてありましたけど、この値段ですし、新品CDでも中古LPでもまだ売ってそうです。リイシュー盤のレーベルはP-Vine。70年代あたりの映画音楽やヨーロピアン・ラテン、ラウンジ系が好きな人は探してみてください。

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