2008年のお気に入りレコード <コーラス編>
vol.1の前回は、「ボサノヴァ・スタンダードが収録されているジャズヴォーカル」をテーマにヴォーカル物を5枚ピックアップしましたが、今回はコーラス物です。「ブラジリアン・フィーリングが感じられるコーラスグループ」のアルバムを5枚ほど。
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MUSICA COM TOK DE PILANTARAGEM / Edgard E Os Tais
(1969?, BEVERLY, Brazil)
まずはブラジルから。ギタリストのEdgard(Edgar)率いるコーラスグループ“Edgard e Os Tais”が1960年代後半にリリースしたピラントラジェン物。最初から最後まで明るく楽しいブラジリアン・ソフトロックが満載のアルバムです。サウンドは“O Som da Pilantragem”とかよりもジャジー。ちなみに、別のアルバムでは“Edgar e os Tais”とクレジットされているようです。
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THE WONDERFUL LATIN-AMERICAN SOUND OF BRAZIL / Mario Castro Neves & Samba, S.A. - Messias
(1968, RCA, Peru)
2枚目もブラジル物です。以前、『MARIO CASTRO NEVES & SAMBA S.A.』を紹介したマリオ・カストロ・ネヴィスと、ギタリスのメシアスをカップリングした編集盤。タイトルや裏ジャケから察するに、ブラジル音楽を各国へ案内する目的で制作されたんでしょう。内容のほうは、マリオ・カストロ・ネヴィス&サンバSAのアルバムから3曲+未収録音源を3曲、それらの間に、メシアスのギターインストが6曲、という構成。音圧高く、聴き応えあります。
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A FLIGHT TO RIO / Os Tres Do Rio
(?, CONCERT HALL, ?)
リリース年、メンバー、録音場所……すべて詳細不明のブラジリアン・コーラス・アルバム。とはいえ、フランス語タイトル『ESCALE A RIO』などもあり、結構各国で発売されていたようです。サウンドはイージーリスニング系やラテンラウンジ系ではなく、ジャジーでとても洗練されたコーラスサンバ。オープニングでジェット機の飛び立つ音が挿入されるという演出も洒落てます。
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PAY TRIBUTE / Novi Singers
(1978, MUZA, Poland)
ポーランドのコーラスグループ、ノヴィ・シンガーズが、ビートルズやボサノヴァのスタンダードをカヴァーしているアルバム。以前に『BOSSA NOVA / Novi』(1967年)や『NOVI IN WONDERLAND / Novi Quartet』(1968年)といった初期の作品を紹介しましたが、これは後期のもの。サウンドは生音のコーラスジャズから、ジャズロック~フュージョンに変化しています。本作で取り上げられている「Wave」や「One note samba」も、爽快感溢れるブラジリアン・フュージョンです。
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VOICES / Randy Masters featuring Solar Plexus
(1976, EMI, USA)
最後は米国産のマイナーなブラジリアン・フュージョン。カリフォルニア大学の教授と、サンフランシスコ界隈で活動していたコーラスグループが制作したもののようです。ブラジリアンな混声コーラス、スパニッシュ・ギター、中南米のリズムなどを所々に上手く取り入れながら、とても洗練されたサウンドを聴かせてくれます。実験的でありながらも非常に完成度の高いアルバム。全体的には、チック・コリアの名作『リターン・トゥ・フォーエヴァー』に似た雰囲気を感じます。
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vol.2のコーラス物5枚は以上です。vol.3はどうしようか悩んでいます……。最後のvol.4はサントラの予定なんですが。次回は乞うご期待ということで。
Theme: ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. « 音楽
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