先日購入したLP – 2010年
前回に引き続き今日もサウンドトラックです。映画のサントラといえばミシェル・ルグラン。ということで、本日は『LE MANS / O.S.T. (Michel Legrand)』を。これまで当ブログでもルグラン作品は60年代の『シェルブールの雨傘(LLES PARAPLUIES DE CHERBOURG / O.S.T.)』や『ロシュフォールの恋人たち(LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT / O.S.T.)』といったミュージカル映画の人気サントラを取り上げてきました。最近は「DI-GUE-DING-DING」が資生堂UNOのCMに使われているので、あちらもご存じの方は多いかと。どの作品にも共通しているのはルグランらしい非常に遊び心満載なサウンドが詰まっているということでしょう。前述のCMソングを収録している『ARCHI-CORDES』も一押ししておきたいところですが、今回はいちおう“グルーヴィーなサントラ”をテーマにしているので、1971年の米国映画「栄光のル・マン」のサントラを紹介したいと思います。(※『ARCHI-CORDES』もハイテンションでノリのいい好アルバムなんですが、おそらくサントラではありません。)
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ルグランのサントラは“ヨーロピアンなエスプリに満ちたお洒落なサウンド”といった感じのイメージもあるかと思いますが、本作はわりとレア・グルーヴっぽいサウンドも入っているアルバムです。レーシング系のサウンドトラックだとブラジルのノヴェラ『O FABULOSO FITTIPALDI / NOVELA (Azimuth)』あたりがベストかもしれませんが、本作もサントラならではのストーリー性やレーシング作品ならではのスリリングさに満ちていて、アルバムを通して楽しめるアルバムだと思います。
A-1「Delaney's Arrival And Memories」は途中から車の効果音などが入り、徐々にスリリングな雰囲気へと展開していく長尺曲。A-2「The Race, First Laps 」はレース前のナレーションから始まり、レースのスタートを皮切りに分厚いサウンドのインスト・ファンクへ突入します。A-3「The Shooting Gallery」は高いテンションをキープしつつ、男性ヴォーカルも入るグルーヴィーなナンバーです。サイドAの後半がサントラ的にはアルバムのハイライトといえるかもしれません。
B-1「Delaney Takes A Break ~ The Race, Final Laps」も結構な長尺曲で、ゆるやかなリズムの上で美しい旋律が奏でられる序盤、ナレーションが入りシリアスな雰囲気に覆われ出す中盤、車の効果音やナレーションが頻繁に挿入される終盤、という3部構成。B-2「A Face In The Crowd」はやや神妙な雰囲気の女性ヴォーカルナンバーで、最後はクラシカルかつ壮大なフィナーレのB-3「Finale」で映画は幕を閉じます。
時代の影響なのか、米国映画のサントラだからなのか、ルグランもいつもよりファンキーなサウンドを聴かせてくれます。一方でルグラン節といえそうなスコアやオーケストレーションも随所に織り交ぜられていて、オリジナリティを有しているところはさすがです。収録曲は以下の通り。
A
1. Delaney's Arrival And Memories
2. The Race, First Laps
3. The Shooting Gallery
B
1. Delaney Takes A Break ~ The Race, Final Laps
2. A Face In The Crowd
3. Finale
これはUS盤の中古LPで購入しました。探していればすぐに見つかる盤だと思います。価格も安めです。コロムビア(Columbia)レーベルですし、スティーヴ・マックイーン(STEVE McQUEEN)主演なので、それなりの数が出回っているものと思われます。CDのほうは本作『栄光のル・マン』と、同じく主演スティーヴ・マックイーン&音楽ミシェル・ルグランの『ハンター』をカップリングしたお得盤が発売されている模様。サントラ好きにもレア・グルーヴ好きにもオススメの一枚です。
Tag: ミシェル・ルグラン 栄光のル・マン スティーヴ・マックイーン コロムビア サントラ